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2016年8月15日月曜日

Future of Urban Transportation - Innovation by IoT に参加して

ສະບາຍດີ!!



雨の日が続いており、行こうと思っていたサッカーの練習が中止になってしまいました。



そんなさなか、ランキングの成績が好調です。

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流浪の青年海外協力隊員 t28-miya でございます。






先週8月9日

ラオス国立大学工学部にて

Future of Urban Transportation - Innovation by IoT

というシンポジウムが開催されました。



ラオスにwi-fiパケットセンサーという技術を応用してバスナビというサービスを提供している株式会社Jrissさん、主導で開催されたもので、IoT(Internet of Things)という色々なものに通信の機能を持たせてネットワークにつなぐことによってこれまでに難しかった自動制御や遠隔での情報計測などを行おうとする技術です。

バスナビがまさにそのIoTの活用事例ということで、それらをテーマにラオスをビエンチャンを技術革新によってスマートシティにしていこうということで、日本から多くの専門家の先生に来て頂いて、様々な議論がなされたシンポジウムでした。

おそらく、ラオス国内では史上最大規模の技術的なシンポジウムだったのではないかと思います。





今回は、このシンポジウムに参加させていただいた所感と、今後の展望などに関して記したいなと思います。


まずは、所感として感じた

このシンポジウムに参加できて、また、微力ながらお手伝いをさせて本当に良かったなと思っています。

ゲストスピーカとして来ていただいた Weather News さんのお話や ドメイン管理をなさっているNPO団体の Dot Asia さんの取組みなど、私もこれまでに聞いたことがなかったお話をお伺いできて、有益な情報を得られたなと思うからです。

途上国にいながらこれだけ視野を広げられるような機会を得られたのは本当に貴重な経験だったと思います。

ただ、参加したラオスの方の視点に立って考えてみると、話題になっているトピックスがラオスでは希少なものであるのと、技術的な内容のレベルが高すぎて、想像がつきにくいようなトピックスもあったのかなと思います。

それらの内容が確実に皆さんに伝わって、有意義なものになったのかどうかは分かりません。

多分参加できた人は選ばれた人なので、皆さん良かったとおっしゃると思うのですが、どこまで伝わっているのか、そこで得た情報を今後どう生かすのかが気になるところです。



シンポジウムに参加して、参加されている皆さんの議論を聞いていて思ったことですが

バスナビやwi-fi パケットセンサの技術について説明した後に

方々から


その技術で迷惑駐車の取り締まりは出来ないのか?? できるならやってほしい…

とか



ビエンチャン市内の主要な通りの信号制御をその技術を使ってできないのか?? できるならやってほしい…


などなどなど…。


その一つの取組みと関連技術にすがって、解決にむすびつけたいというような要望や意見がたくさん出ていたと思います。

しかし…、議論の中でJriss の西田社長がおっしゃっていたことですが


バスナビやwi-fi パケットセンサは一つの取組みに過ぎないということです。様々な問題解決に活用できる万能の解決策ではないと私は思います。





何か解決したい問題があるのであれば、問題となっていることは具体的にどんな事で、どの程度問題になっていて、どのようなプロセスを踏んでいけば解決できるのかをまず明確にする。

それに対して、具体的にどういう技術やモノを活用すればできるのか取捨選択する。

というプロセスを踏むのが重要である気がします。

バスナビの取組みについても、ビエンチャンにおける路線バスの運行、車両管理、利用促進など改善を図りたい内容があり、その改善のためにwi-fiパケットセンサを活用すると効率的に改善が図れるのではないかというプロセスを踏んで成り立っている一つの取り組みで、様々な問題解決に応用するためには前述のプロセスが必要になってくると思います。



IoT、センサ技術など様々なものがめまぐるしく紹介されたシンポジウムでしたが



まずは、今現在起こっている問題を定量的かつ的確に把握して順を追って解決に結びつけていくプロセスを踏む、その中で的確に必要な技術を取捨選択していくべきではないかと思いました。



問題を解こうとしている人に、完璧な答えのようなものをちらつかせたようなシンポジウムだったのではないかと思います。



ただその答えは今の状態で完璧ではなく、それはこれから問題を解決する人たちが完璧かどうかを確かめていかなければならないのではないでしょうか。





すみません、なんだかよくわからないことを思ったままに記してしまいましたが…。





このシンポジウムを受けて、私は私にできることをしていこうと思いました。





技術協力によってすばらしい技術が日々もたらされていますが、ラオスの一般の人たちがそれらを的確に使いこなせるスキルをもっているかというと、そうではありません。

おそらくラオス国立大学工学部に関連している一部の人たちのみではないかと思います。



私はラオスの一般の人(ほとんどは国の省庁で働く国家公務員の方)にPCスキルを教えていますが、パソコンやスマートフォンのウェブブラウザにURLを入力してWeb サイトの閲覧ができる人、QRコードを活用して閲覧ができる人はほとんどいません。

バスナビとそれに関連する技術の応用の話がされていましたが、ラオスの一般の人のレベルにたってみるとブラウザを使ってバスナビを開けるかどうかの状態にに至っているかどうかのというスキルレベルの段階にある人がほとんどで、理想と実情を比べるとかなりの乖離があります。



ウェブブラウザを使ってURLを打ち、スマートフォンを使ってQRコードを読み取り、1人でも多くの人がバスナビを閲覧できるように、自分の教室にきてくれる人たちに伝え教え続けていくことが自分の責務です。



シンポジウムで話されていた内容とかなりの乖離があり、自分がやっていることの技術レベルの低さを考えると、本当に申し訳なくなるのですが、一般の人たちが少しでも技術的なものにアプローチしやすくできるように、なんとか活動を続けていこうと思いました。それによってちょっとでもこのラオスという国技術レベルの向上に貢献ができたらなと思います。



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